【インタビュー/前編】黒川実咲さん (チェロ奏者)



こんにちは。「水曜日のクラシック」代表の五十嵐紅です。


今回は水曜日のクラシックvol.21『初夏に聴く、ラテン音楽』に出演する、チェロ奏者の黒川実咲(くろかわ・みさき)さんにインタビュー。ソリスト・室内楽などで様々なコンクールで入賞し現在は各地でオーケストラでの客演や名だたる奏者との室内楽のほか、MeiM(アコーディオン・チェロのユニット)でアルバムをリリースするなど精力的に活動している奏者です。僕とは同い年(1991,92年生まれ)で、4度目の共演です。笑顔の絶えない、明るく元気な黒川さんの音楽のルーツや興味を探ってみました。

それでは前編インタビューをどうぞ。


---チェロを始めたのは何歳ですか?


3歳です。見学に行ったのは2歳半頃からみたいです。


---きっかけは何ですか?ご両親が楽器をなさっていたとか。


両親はどちらも楽器はやっていないのですが、私の母が劇団ひまわりの一期生で、もともと舞台に立つ仕事が好きな家系でした。それで私に一芸を持たせたいと、音楽教室に連れて行ってもらったのがきっかけです。結局それが本職になりました。(笑) 


----そうなんですね、でもなんでチェロを選んだのですか?


最初はヴァイオリンを習うつもりでしたが、いろいろな先生のレッスン見学に行ったら、ある先生にチェロ進められたことがきっかけです。


----その頃はどんなお子さんでしたか?


セーラームーン好きでした!先生との初めての会話は教室のドア開いて「わたしセーラームーンになるの!」だったそうです。初めての15分のレッスン、セーラームーンの会話をし続けて、帰りお母さんに怒られたり。前後の生徒のレッスン中、丸椅子で遊んでたら怒られたり(笑) じっとできなかった子どもでした。


----今とあんまり変わらないような・・・。(笑)小さい頃からチェロは好きでしたか?


あはは、変わらないかな(笑)
チェロ大好きでしたよ。今まであまり嫌いって思ったことないし、唯一続いた習い事でした。小さい頃から母と一緒に練習していました。


----やめようと思ったことはありますか?


高校の頃に反抗期はありましたが、本気で辞めようとは思わなかったです。


----今チェロを演奏していて楽しいときってどんなときですか?

音楽に没頭してる時。室内楽も無伴奏も勉強するのも楽しいです。勉強して「あっこれか!」を見つけた時、嬉しい・・・!



----黒川さんにとってチェロの魅力って何ですか?


たくさんありすぎる・・・!うーん。

チェロは高い音から低い音まで幅広く出るからそこが魅力。音も豊かなので好きです。

それとチェロ・アンサンブルができること。チェリストって温厚な人ばかりで、時間の進み方ものんびりしていて、でも寂しがり屋な人が多くて。(笑) そんな時にみんなで集まって演奏ができるのは楽しいです。


----チェロアンサンブルいいですよね。黒川さんの尊敬するチェリストっていますか?


みなさん歳を関係なく尊敬してますが、マリオ・ブルネロ、趙静(チョウ・チン)、酒井淳です。(各氏敬称略)


マリオ・ブルネロ
芯があるけど音の豊かさが好きで、Aloneというアルバムがオススメです。

趙静(チョウ・チン)
ブルネロに師事してて、今回の私たちが演奏するニャタリも演奏しています。

酒井淳(さかい・あつし)
私が師事した中島顕先生の元で勉強なさった方で、ヴィオラ・ダ・ガンバも演奏される方です。とにかく素晴らしいから是非。


先日来日したハーゲンも素晴らしいという言葉でまとめられないチェリストです。ノルウェーのチェリスト、モルクも大好きです。


----家に帰ったら聞いてみなきゃ。チェロ以外でおすすめの奏者はいらっしゃいますか?


室内楽でもいいですか?アルテミス・カルテット、ボザール・トリオです。


アルテミス・カルテット(ドイツ・ベルリンを拠点にする世界的弦楽四重奏団)
もともと好きで聞いていました。チェロ以外の奏者が立奏なのですが、とにかく音色がすごい。音楽も個性的で人間的で緻密です。

ボザール・トリオ(アメリカのピアノ三重奏団)
いうことないです(笑) シューマン、モーツァルト、とっても素敵です。



----では好きな作曲家、と聞かれたら誰を挙げますか?


シューマン(昔から好き)
プロコフィエフ
エルガー
ラフマニノフ
ドビュッシー

などなど。ロマン派が好きです。



----ぜひ読者の皆さんにこれは聞いてほしいという曲は何ですか?

シュトラウス、ラフマニノフのチェロ・ソナタです!


ラフマニノフはモルク、シュトラウスは山崎伸子先生の演奏をぜひ。


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2018年6月28日


以上前編でした。後編は7月5日に更新予定。お楽しみに!
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2018年6月28日


以上前編でした。後編は7月5日に更新予定。お楽しみに!




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『チェロとギターの熱く香り高い音楽』

水曜日のクラシック vol.21
《初夏に聴く、ラテン音楽》
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2018711()
19:00-20:00(18:30open)
hall60(原宿駅より徒歩6)

チケット(前売)
一般 3,000/ペア 5,500



さらにお得なチケットはこちら!




黒川実咲 #チェロ
五十嵐紅 #クラシックギター

○プログラム

ヴィラロボス:ブラジル風バッハより
ピアソラ:アヴェ・マリア
ファリャ:スペインの7つの民謡
グラナドス:アンダルーサ
ゴダール:ジョスランの子守唄



ほか



チェロ 黒川実咲(くろかわ みさき)




1991年愛知県出身。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。桐朋学園大学卒業演奏会、読売中部新人演奏会に出演。第9回泉の森ジュニアチェロコンクール高校生以上の部金賞。第67回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第2位。2015年ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール第1位。秋吉台音楽コンクール弦楽器•室内楽部門第3位。これまでにチェロを中島顕、倉田澄子、山崎伸子の各氏に師事。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル、秋吉台室内楽セミナー、飛騨室内楽セミナー、プロジェクトQに参加。平義久先生没後10周年記念演奏会、日本橋三井タワーアトリウムコンサート、 東京・春・音楽祭、北九州音楽祭、宮崎国際音楽祭、上海音楽院チェロフェスティバル、伊.ラヴェンナ音楽祭などに出演。2014年クァルテット奥志賀を結成。セイジ・オザワ・松本フェスティバルや、NHK-FMラジオ、『リサイタル・ノヴァ』『ベスト・オブ・クラシック』に出演。(財)地域創造の公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業にPiano Trio Minpiaとして参加。オーケストラではゲストフォアシュピーラー、客演として参加するなど意欲的に活動している。2017年7月Piano&accordion奏者 土屋恵とのduo MeiM 1st album『MeiM First』をリリース。







クラシックギター 五十嵐紅


東京音楽大学卒業。第29回ジュニアギターコンクール高校生の部1位、第27回スペイン音楽ギターコンクール第2位ほか様々なコンクールで入賞。ソリストのほか多くの演奏家と共演。日本橋三越「春の宝飾展」や重要文化財明日館などでコンサートを企画・監修。「水曜日のクラシック」主宰。50gt代表。クラシックギターを伊東福雄、江間常夫、荘村清志各氏に師事。